熊本県文化協会/文化懇話会/芸術文化振興会/文化協会協力会(公式)

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023376
 

運営基本方針

   
【基本方針】
平成29年度 運営基本方針(文化懇話会・文化協会)
 昨年4月中旬の熊本地震は、前震に引き続く本震と2度にわたる震度7の激震により、県下に未曾有の被害をもたらしました。
 熊本城などの文化財の被害はもとより、熊本市民会館や県立劇場や県立美術館分館をはじめ、ほとんどの主要な公共文化施設は内部のホール等が痛々しい被害を受けて使用不可となり、予定されていた演劇や舞踊や音楽演奏の公演活動および展示活動が出来なくなりました。また、残念ながら自宅が崩壊や半壊した会員も多く、日頃から取り組んでおられる創作・製作活動など芸術活動に大きな支障が生じることとなりました。
 その後も収まることなく、数知れず発生する余震の揺れに戦慄させられる現状の中、会員や文化団体は何としても熊本の芸術文化の灯を消さないようにとの意気込みで奮起され、不便な遠隔地での開催もいとわず、芸術活動の実施に向けて果敢に取り組んでいただきました。
 結果として、芸術の力で多くの皆さんに喜びと元気を与えたことは、報道等でご承知のとおりです。どのような状況であろうと芸術は前向きに人の心を動かし、元気にする力を秘めており、私どもは、芸術文化を通して心の復興に大きく寄与できるものと確信しております。このような時こそ、私たち会員が心を一つにして、熊本の芸術文化を支え、さらに発展させていくことが重要であります。
 そのため、文化懇話会・文化協会は次の事項を重点に置きながら、芸術文化活動の質をさらに高め、地域や郷土の誇りとなるような芸術文化を目指して参ります。
 
【重点事項】
①「くまもとの夏目漱石」文化の振興推進
 昨年の4月13日は夏目漱石の来熊120年年を記念して、「お帰りなさい 漱石先生」のイベントを行政経済界、報道機関、大学との連携で実施し、記念年のムードは一気に盛り上がりました。
 しかし、直後の大震災により、数カ月は避難、生活確保など震災からの緊急対策等に何もかも飲み込まれざるを得ない状況でありました。漱石旧居についても、大きな被害を受け、「第5旧居」の記念館は平成29年度内にも公開できない状況となっています。同様に、第6旧居も甚大な被害を受けています。
 それでも、「記念年の全国オープニング式典」やロンドンの漱石探訪ツアー」等をはじめ、漱石に因む各種の講演会などが、関係者の努力により実施されてきました。
 今年度は漱石生誕150年であります。「記念年」に相応しい年になるよう、関係機関、団体、研究者等と連携して、「くまもとの漱石文化」を各種の事業を通して大きくかつ深くアピールしていきます。
 また、熊本のかけがえの無い文化遺産である漱石第6旧居の取得・保存・活用についても関係者のご支援・ご協力をいただきながら取り組んでいきます。
 
 
 ②熊本が誇る伝統文化(邦楽・能楽)の発展
 熊本の邦楽史に大きな足跡を残した長谷幸輝大検校の生誕150周年を記念するとともに、邦楽を継承・発展させるための、若手の登竜門として平成5年に始まった「くまもと全国邦楽コンクール」も、昨年で第22回の開催となり、これまで入賞者の多くが日本を代表する演奏家として国内外で活躍し、邦楽界に新風を吹き込んできました。本県からも、昨年は2名が本コンクールに出場し、ともに奨励賞という立派な成績を収め県内邦楽界に大きな希望を与えました。
 当初計画で、併催予定であった第2回目の「子ども邦楽祭」については、震災の影響で平日開催となったため、学校登校の関係から出場できなくなり、やむなく中止となりました。本年度は関係団体等の協力を得て継続して開催します。
 また、ユネスコ無形文化の世界遺産である能楽は、日本独特の美の意識と感性を育む芸術文化であります。熊本出身の能楽師は、県内はもとより日本の能楽界の中枢部でも活躍されており、本県伝統文化の宝である能楽を後世にしっかりと継承していくための環境を整えることが私たちの使命であると認識しております。
 当面の課題として、永年の県民の悲願である能楽堂の整備については、県や市の協力をいただきながら、引き続き取組を進めていきます。
 
③ 芸術文化に親しみ、参加し、潤いある生活の享受(芸術文化祭等)
   県内各地の文化関係団体をはじめ、県民総参加を目指して毎年開催している県芸術文化祭は、今年で第59回を迎えることになりましたが、参加事業も200件を超えるなど舞台芸術、展示会、講演会など多種多様な内容で、着実に地域の文化活動として根付き、県民の生活に潤いとゆとりを与えるとともに、伝統文化をはじめ、芸術文化の広がりや高まり及びその継承に大きな役割を果しています。
 その開催・運営に当たっては、熊本県文化懇話会・文化協会の会員が中心となり、大きな役割を果していますが、今後とも地域の魅力を引き出し、郷土の誇りと愛郷心を高めていただくことを願っています。
 また、オープニングステージは、毎年、異なるテーマによる構成による斬新でクオリティの高いコンサートで県下の音楽ファンを魅了し続けている山田和樹氏を三年連続で芸術監督に迎え、今年度は「新・オーケストラ」をテーマに、県内音楽関係者の総力を結集したステージを創って、さらに県芸術文化祭を盛り上げていただきます。 
 
④ 子どもの芸術文化的資質の涵養(子ども芸術祭)
 近年の少子高齢化、過疎化の進展の中で、次代の芸術文化を支える担い手の育成という観点から、「子ども芸術祭」を平成25年度は天草市、平成26年度は人吉市、平成27年度は菊池市、平成28年度は山鹿市と地域巡回方式で開催してきました。開催地の市当局や地域文化協会の絶大なご協力により、多くの皆さんに大きな感動を与えていただきました。本年度は八代市での開催に向け地域の文化協会を中心に鋭意準備を進めてまいります。
 さらには、日舞、洋舞、邦楽、華道、吟詠など各専門芸術分野においても子どもを中心にした芸術大会が実施されるなど、それぞれの子どもの育成に配慮された行事の広がりが楽しみであります。