第26回手でみる造型展開催
展示作品を手で触ることの出来るユニークな展覧会「第26回手でみる造型展」が平成28年1月26日(火)から1月31日(日)まで、熊本県立美術館分館で開催され、期間中1,006名の来場があった。
初日の26日には熊本県立盲学校の児童・生徒等約50人が会場を訪れ、次々と彫刻や陶芸など立体造形美術を手の感触で楽しんだ。中には、ヤギの作品をかかえ笑顔で写真撮影をしている生徒もいた。
鑑賞後、中等部の生徒は「作品に触れることが出来て、とても楽しかった。来年もぜひ来たい」と喜びを述べた。
展示期間中、多方面から見学者が訪れたが、熊本市立城東小学校の1~4年生約150名も見学に訪れじっくり鑑賞した。
出展作品点数は約260点。出品者は、熊本県美術家連盟・熊本県美術協会の協力を得て、主に県内の彫刻家、造形作家、熊本大学教育学部美術科、尚絅大学短期大学部幼児教育学科、熊本県立第二高等学校、阿蘇市立一の宮中学校、熊本市立鹿南中学校、熊本県立盲学校、熊本県立熊本聾学校の児童生徒を中心に展示。
また、熊本県伝統工芸館からは、「たのしい 気持ち ふしぎな 気持ち」をコンセプトに、音が鳴るコップや、木槌で球体をたたいて楽しむ木のおもちゃなどの協力出品があった。
現在巡回展は、2月12日から2月28日まで苓北町のふれあいスペース「如水館」で開催。3月9日から21日まで、宇城市の不知火美術館で開催予定。
〔入館者の感想文〕
・作品に手を触れることでモノの温度だけでなく、やさしさ、やわらかさなど、作者の顔が目に浮かんでくるようでした。
・目をつぶってさわってみると、ちがった”見え方”をするのがおもしろかったです。